1973年から使用が禁止されている発がん性のある農薬「DDT」が鶏卵に続き鶏からも検出された。このため、農林畜産食品部(省に相当)はDDT検査を全国すべての採卵養鶏場から出荷された鶏肉に拡大することを決めた。

当初、今回の殺虫剤全数調査で不適合判定を受けた52の採卵養鶏場でのみ実施することになっていた検査を、全国すべての採卵養鶏場に拡大するものだ。

農林畜産食品部関係者は23日、「全国のすべての採卵養鶏場で食肉処理を経て出荷される鶏肉に対し、DDTを含む残留農薬検査を実施することにした」と発表した。

同部のこうした措置は、慶尚北道慶山市と永川市の採卵養鶏場2カ所で生産された卵からDDTが残留許容基準を下回る数値で検出されたものの、これらの農場で飼育されている鶏の一部からはDDTが基準値を上回ったことによるものだ。

同部はこの採卵養鶏場2カ所から出荷された卵と鶏肉の両方に対して出荷禁止措置を下した。同部はまた、肉用鶏・アヒル・ウズラなどほかの家きん類にも残留物質検査を現行の540件から1000件に拡大して実施すると明らかにした。

DDTは1970年代以前まで広く使われていた猛毒性の殺虫剤で、がんを引き起こす可能性があることが分かり、全世界で使用が禁止された。

キム・ウォンソプ記者

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