【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は28日、討議形式で進められた文在寅(ムン・ジェイン)大統領への業務報告で、「韓国軍が主導する攻勢的な朝鮮半島戦争遂行の概念を確立する」と表明した。

文政権の国防ビジョン「有能な安保、堅固な国防」の主要課題である「国防改革2.0の強力な推進」の一環だ。

韓国軍主導の作戦概念の確立は、文政権の事実上の政権引き継ぎ委員会の役割を担った「国政企画諮問委員会」が、国防分野の国政運営課題として有事作戦統制権(指揮権)の米軍から韓国軍への早期移管を掲げたことにも通じる。

宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官も、有事発生時の初期段階に最先端戦力で敵の指導部を壊滅させるという積極的な作戦概念を提示していた。

これは有事発生時にまず防衛に集中し、米軍の増員支援により反撃するという従来の作戦概念から脱却するものといえる。

また、国防部はこの日の業務報告で、防衛事業の不正を取り除き、国防装備の取得体系を改善することも主要課題に挙げた。

そのために、「ごく小さな不正まで完璧に遮断できる対策を講じ、効率的な業務遂行が可能な取得体系の構築と防衛事業の発展に向けた方策をまとめる」と報告した。

国防部は「下半期も確固とした、隙の無い国防態勢を維持しながら、『有能な安保、堅固な国防』の具現化へ、主要課題を積極的に推進していく」と強調した。

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国防部(資料写真)=(聯合ニュース)