2017年8月28日、韓国・SBSは、北朝鮮が26日未明に打ち上げた飛翔体の分析をめぐり、韓国政府の判断が「右往左往している」と伝えた。

韓国大統領府は26日午前、飛翔体を北朝鮮の新型300ミリ放射砲(多連装ロケット)と推定したが、韓国軍当局は28日、「短距離弾道ミサイルである可能性が高い」と発表し、大統領府が当初行った分析を覆した。

一方、米軍は、飛翔体の打ち上げ成否に関し判断が一時混乱したが、その飛行速度が放射砲弾よりもはるかに高速であり、短距離弾道ミサイルの速度に相当する音速の5倍のマッハ5であったことから、当初より弾道ミサイルとの見方を示していた。

今回の事態について、SBSなど韓国メディアは「軍は今日になってようやく発射体の速度を考慮した」などと政府や軍の対応を批判的に報じているが、大統領府は「分析の初期段階で混乱はあり得る」とし、「放射砲であれ弾道ミサイルであれ、北朝鮮の今回の挑発は低強度であり、政府の対応への影響には差がない」と明らかにしたという。

この報道に韓国のネットユーザーからは4500を超えるコメントが寄せられており、この問題への関心の高さがうかがえる。

コメント欄には、「国を守るためにあるのが国防部なのに、政府と国防部が完全に別々に動いている」「大統領府の当初の発表は国防部の情報に基づいているはずだ。国防部の分析が右往左往している」「軍は何をしている?。放射砲とミサイルの区別もできないのか」など、政府と軍に向けた厳しい意見が並んだ。

また、「これが軍事衛星を持たない韓国の現実」と、韓国の情報収集能力の不足を指摘する声や、「放射砲と信じたかったんだよね」とのコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

http://www.recordchina.co.jp/b188897-s0-c10.html