貧富の差が非常に大きいと言われる中国。格差があるのは人間同士だけでなく、地域間も同様だ。中国沿海部は大きな成長を遂げ、先進国と遜色のない発展を遂げた都市が多く見られる一方で、中西部には経済成長から取り残された農村が数多く存在する。

中国メディアの今日頭条は28日、中国は農業大国であり、約8億人もの農民を抱えていると伝える一方、日本や米国の農業従事者と比較したら「中国の農民は非常に貧しいことが明確になった」と伝えている。

記事は、近年の中国では一部で農業の機械化が進んでいて「農民たちもようやく衣食住の心配をせずに済むようになった」と伝える一方、中国は広大な土地を持つとはいえ、「8億人も農民がいるため、1人あたりの農地は非常に狭く、生産規模は小さく、先進国に比べると生産技術が立ち遅れていることは否めない」と指摘した。

たとえば、日本の農業従事者の収入は中国の農民とは比較にならないほど高く、工業大国の名に恥じないほどの機械化と現代化が進んでいるとし、日本では農業で財産を築くことだって不可能ではないことを指摘。日本では農業従事者の数が減少傾向にあるにも関わらず、農業に携わることで豊かな暮らしができるのは、驚き以外の何ものでもないと論じた。

また、米国でも農業従事者の数は人口の約1%ほどにとどまるとしながらも、米国では農業で中国の15倍ほどの収入を得ることができると紹介。この収入には国からの補助も含まれているとしながらも、米国では農業は1つの産業として重要視されていて、政府の保護のもと大規模経営が行われていると紹介した。

一方、中国の農業も発展を続けており、農民の収入も増えていると指摘、「農民は貧しい存在と見なされるのも近い将来に終わりを迎える」としながらも、現時点では貧しい存在であるのは間違いなく、日本や米国の農業従事者と比較したら「中国の農民が非常に貧しい暮らしを強いられているのは事実」であることを伝えた。(編集担当:村山健二)

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