9/26(火) 22:47配信

朝日新聞デジタル

 1923年の関東大震災で起きた朝鮮人虐殺について、国政新党「希望の党」を立ち上げた小池百合子・東京都知事は26日の都議会本会議で「様々な内容が史実として書かれていると承知している。だからこそ、何が明白な事実かは歴史家がひもとくものだ」と述べ、改めて虐殺の有無について明言を避けた。

 共産党都議の「虐殺の事実を認めないのか」という質問に答えた。小池氏は「東京で起こった大きな災害と、それに続く様々な事情で不幸にも亡くなられたすべての方々に対して、哀悼の意を表する気持ちに変わりはない」とも述べた。

 小池氏は1日の定例記者会見で、朝鮮人虐殺の有無について「色々な歴史書の中で述べられているところだ。様々な見方があると捉えている」「歴史家がひもとくところだ」と述べていた。

 小池氏は、今月1日の関東大震災の朝鮮人犠牲者らの追悼行事に対し、追悼文の送付を中止。別の追悼行事に送ったことで「全ての方々に哀悼の意を表した」と説明したが、朝鮮人犠牲者追悼行事の主催者らが「天災の犠牲と虐殺の犠牲は性格が異なる」などと批判していた。(野村周平)

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