130カ国の人的資本を評価

韓国は世界最高の優秀な若い人材を持っているのに、雇用を創出できず、若者層の労働参加率は世界最下位圏であることが分かった。

世界経済フォーラム(WEF)が7日、世界130カ国・地域の人的資本の活用能力を評価した「2017年グローバル人的資本報告書」によると、韓国の15−24歳の識字能力(文章を読み書きする能力)と算術能力は満点の100点で、世界1位だった。

しかし、同じ年齢帯の労働参加率は28.1点で最下位の120位となった。25−54歳の労働参加率も世界101位だった。これは、優れた若い人的資源を持っているのにもかかわらず、人的資源を効率的に配置・活用するにはぜいじゃくだということだ。

この報告書は各国の人口を0−14歳、15−24歳、25−54歳、55−64歳、65歳以上に分け、各グループの学習・雇用・開発の現状をそれぞれ0点(最悪)から100点(最高)と点数を付けて評価している。

実際、韓国の青年失業率はこのところ最悪の状況に陥っている。統計庁によると、8月の青年失業率は9.4%を記録、8月現在で通貨危機の影響があった1999年以降で最も高かった。また、就職の経験がない「就業無経験失業者」も増加傾向にある。

同じく統計庁の資料によると、8月現在の20代の失業者39万人のうち、就職を一度もしたことのない失業者は7万2000人だった。 20代の失業者のうち18.5%が就職そのものをしたことがない、純粋な失業者ということだ。この割合は、8月現在の数字で、1999年に関連統計を開始して以来、最も高い水準だ。

一方、WEFはこの報告書で、韓国の全体的な人的資本の活用能力を示す人的資本指数を69.88点と発表した。人的資本指数はノルウェーが77.12点で世界1位、以下フィンランド(77.07点)、スイス(76.48点)、米国(74.84点)、デンマーク(74.40点)などの順だった。韓国は27位だった。

キム・ミンジョン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/08/2017100800337.html