米ニューヨーク・マンハッタンの韓国系米国人団体「ニューヨーク韓人会」が入った建物に新設される博物館で13日、慰安婦像の除幕式が行われた。
除幕式には、下院議員も出席。
博物館は私有地にあるが、韓国・ソウルの日本大使館などに設置されているものと同様の像が設置された。

慰安婦像が設置されたのは、在米韓国人の歴史を紹介する「移民史博物館」。
ニューヨーク韓人会によって現在建設中で、開館までには数カ月かかる見通し。
慰安婦像設置は、韓人会が韓国の団体と協力して進めてきたという。

式典には韓人会の関係者のほか、ニューヨーク州選出のマロニー下院議員(民主党)が出席。
マロニー氏は、「われわれは一層の謝罪を必要としており、日本政府は行動を取らなくてはならない」などと述べ、さらに首都ワシントンでの設置にも意欲を示した。

こうした動きに在ニューヨーク日本総領事館は警戒を強めており、13日の除幕式への出席を予定していた地元議員らに働きかけ、一部は欠席したという。
総領事館は「引き続き日本政府の立場を説明していく」としている。

米国では、韓国系団体などによる慰安婦像設置を促進する活動が活発化。
公有地では、西部カリフォルニア州グレンデール市と南部ジョージア州ブルックヘブン市の公園に設置されたほか、9月にはサンフランシスコ市の中華街の公園の展示スペースで、慰安婦像の除幕式が行われた。

写真:13日、ニューヨークの韓国系米国人の歴史を紹介する博物館で行われた、旧日本軍の従軍慰安婦問題を象徴する少女像の除幕式
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