高級な化粧品やバッグなどを盗んだとして窃盗容疑で逮捕された男3人のグループが、熊本を含む1府9県で25件の犯行を繰り返したとみられることが14日、県警への取材で分かった。被害総額は約5550万円に上る見込み。熊本東署などは同日までに裏付けの取れた3件(被害額計約1790万円)を追送検した。

 3人は▽名古屋市中村区、無職中村大地被告(36)▽福井県鯖江市、建築業嶋田勝広被告(54)▽韓国籍の名古屋市中川区、自営業権容宇[クォンヨンウ]被告(53)=いずれも起訴済み。2月から8月にかけ、同署などが窃盗容疑などで逮捕した。

 県警によると、3人は2016年11月から17年1月にかけ、熊本市中央区のリサイクルショップや福島市の化粧品販売店などに侵入。1府9県で現金550万円と、高級クリームなどの化粧品やブランド品バッグなど約3200点(5千万円相当)を盗んだとみられる。夜間に無人の店舗を狙い、レンタカーで移動していたらしい。

 県警は、大分、宮崎両県警と共同捜査。中村被告の名古屋市のマンションを家宅捜索し、化粧品など約3千点を押収した。中村、嶋田両被告は「全国で盗みを繰り返し、化粧品を転売する目的だった」と供述しているという。

2017年10月15日 くまにちコム
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