【香港時事】16日付の香港紙・リンゴ日報は、中国の改革派長老で毛沢東の秘書だった李鋭氏(100)が18日に始まる共産党大会への出席を見送ったと報じた。表向きの理由は「足の痛み」だが、強まる習近平国家主席の個人崇拝の動きに不満を表明するためとの見方も出ている。

毛沢東の孫、昇進困難に=党大会代表から落選−中国

 李氏に近い人物によると、李氏は「特別招待代表」として党大会参加を要請された。他の改革派長老の多くは、党大会に出席して意見を述べるよう李氏に求め、中でも重鎮の杜導正・元新聞出版署長は「個人崇拝をしてはならない」「知識人に対してさらに寛容を尊重する」などと主張することを提案したという。
 李氏の親族は同紙に「足が痛くて具合が悪い。(党大会には)行けなくなった」と説明。一方、米国在住の元中国軍大尉の羅宇氏は、李氏が「個人崇拝や異なる意見の圧殺、インターネット規制などへの不満」を示すために出席を拒んだと指摘した。(2017/10/16-15:25)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101600716&;g=int