X



【国際】中国の庇護の下、独裁制に転落するカンボジア[10/17]
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001ねこ名無し ★
垢版 |
2017/10/17(火) 06:46:02.67ID:CAP_USER
最近カンボジアのフン・セン首相が野党やメディアの弾圧に乗り出していることについて、英フィナンシャル・タイムズ紙が、中国の庇護の下に権威主義的な専横が進む状況に憂慮を表明する社説を9月8日付けで掲載しています。要旨は次の通りです。

カンボジアの新聞「Cambodia Daily」の最後の紙面(9月4日)の見出しは「露骨な独裁制への転落」というものであった。そこには3日の夜中に逮捕されることとなる最大野党の党首の写真があった。

「Cambodia Daily」は1993年に創刊された独立系の英字紙であるが、政権による自由の抑圧を報道したがためにフン・セン首相によって廃刊に追い込まれた。

最大野党救国党の党首ケム・ソカの逮捕は抑圧を強化するもので、フン・センは明年7月の選挙を前にして、彼の不安感を露わにすることとなった。彼は「カラー革命」が起こる心配を口にし、野党の地滑り的勝利が30年の政権掌握に終わりを告げることを怖れている。

彼はあと少なくとも10年は政権にとどまると言い、全ての段階の選挙に与党人民党が勝つのでなければ、国は内戦に逆戻りすると脅かしているが、クメール・ルージュの司令官だった経歴を考えるとあながちこけおどしとはいい切れまい。

過去何十年もの間、フン・センの権威主義的な傾向はガバナンスと民主主義の紐が付いた西側諸国の援助によって抑制されて来た。しかし、近年、中国の国策としての多額の投資によって彼の本当の政治的傾向の赴くままに行動することが可能となった。

9月5日、ケム・ソカを反逆罪で起訴するに当たり、救国党は米国の支持と助言を得ていると同氏が支持者に語る2013年のビデオが証拠として提出された。この演説のために同氏は「外国人と共謀している」と告発され、最長30年の懲役を科せられる立場におかれることとなった(注:9月9日に5カ月の懲役となった)。

「外国人の傀儡」と戦うとフン・センは言うが、彼自身が中国を頼っており、カンボジアは事実上中国の属国なのだから、お笑い種である。国際的な非難をよそに中国だけがフン・センの「国家の安全と安定を維持するための努力」に支持を表明したことが、このことを雄弁に物語っている。

西側諸国、特に米国にはカンボジアにおける民主主義と人権の後退に責任がある。これは民主主義的な国造りの失敗例である。カンボジアは忘れられた。壊れた国の民主主義的制度造りは善意ではあるがリソースに乏しいNGO任せとされて来た。米国は中東に気を取られ、アジアにおける利益を屡々無視した。

その結果、カンボジアは聖人ぶった西側を離れて中国に擦り寄った東南アジアの国の最も衝撃的な例となった。他の例としては、フィリピン、マレーシア、タイがあるが、いずれの国も中国の意を迎えることに精を出し、米国を公に拒絶することが必要と考えている。

フン・セン政権のような腐敗した芳しくない政権を支持することに凝り固まった中国のやり方は短期的には有効かも知れない。しかし、いずれ裏目に出よう。アジアで最も長く政権にあるフン・センといえども何時までも支配出来るわけではない。長くその地位にとどまる程、彼と彼の中国のパトロンに対する怒りは大きくなる。

出典:‘Hun Sen’s Cambodia slides into despotism’(Financial Times, September 8, 2017)
https://www.ft.com/content/50f36eb4-93cb-11e7-a9e6-11d2f0ebb7f0

「Cambodia Daily」は、米国人によって創刊された新聞で、知識層向けの批判的調査報道で知られた新聞であったようで、これまで特段の制約なく報道を許されていたらしいです。かつてはシアヌーク殿下が情報源として重宝していたといいます。

しかし、当局から630万ドルの追徴課税を通告され、支払い能力がないことから廃刊に追い込まれました。この新聞だけではありません。先月には18のラジオ局が閉鎖され、ヴォイス・オブ・アメリカとラジオ・フリー・アジアとRadio Free Asiaのカンボジア支局も閉鎖されました。

カンボジアでは議会選挙が来年7月に予定されていますが(現在、議席123のうち、人民党68、救国党55)、救国党のケム・ソカはフン・センの唯一の対抗馬と見られています。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10802

>>2以降に続く)
0002ねこ名無し ★
垢版 |
2017/10/17(火) 06:46:16.51ID:CAP_USER
>>1の続き)

6月の地方選挙では、人民党が1646のコミューンのうち7割を支配する結果でしたが、救国党も健闘し、支配するコミューンの数を10倍以上に伸ばしました。得票率では人民党の51%に対し46%を獲得した模様です。フン・センは、この地方選挙の結果を見て来年の選挙の帰趨に不安を募らせているようです。

このことが、最近になって彼が野党、メディア、シビル・ソサエティの抑圧を強めている背景だということで大方の見方は一致しています。ケム・ソカが有罪となったことで、救国党が解党に追い込まれる危険があるようです。

カンボジア駐在の米国大使は、ケム・ソカとの共謀、米国による内政干渉を否定し、最近の米国に対する非難は全て虚偽であると述べ、更に「もし今日選挙が行われたなら、選挙監視オブザーバーは誰一人として自由で公正でカンボジア国民の意思を反映したものとは保証しないであろう」と、異例と思える発言をしています。

この社説は、フン・センが米国はじめ西側諸国に気兼ねすることなく、権威主義的性向の赴くままに振舞うことが可能なのは、中国をその後ろ盾に得ているからだと言います。カンボジアは中国の属国と化しているとまで言っています。それが実態だと思われます。フン・センは中国を「最も信頼する友」と呼んだことがあります。

ここ3代の中国国家主席は、全員カンボジアを訪問しています。中国の影響力の源泉はカネにあります。中国の直接投資は他国の直接投資の総額を凌駕していると見られます。そうであれば、遺憾ながら、カンボジアの現状に我々として打てる手は基本的にありません。

カンボジアは既に失われました。その責任は西側諸国にもあると上記社説は言いますが、カネという実弾がなければ、勝負になりません。日本はかつて長年にわたりカンボジア和平に多大の協力を成し、カネはもとより、汗をかき血まで流したのであり、大きな影響力を有していたはずですが、昨今の状況は、はっきりしません。

上記社説は、「腐敗した芳しくない政権を支持する中国のやり方は長続きはせず、いずれ裏目に出る」といいますが、それがどこまで確信を持っていえることなのか疑問です。それよりも、第二、第三のカンボジアを作らないようにすべきでしょう。

フィリピン、マレーシア、タイに言及がありますが、ラオスは既にカンボジアに似た状況ではないかと危惧されます。当面、ミャンマーを上手に扱い、ロヒンギャ問題のために中国の懐に追い遣ることのないようにすることが重要と思われます。

(おわり)
0003<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:47:19.31ID:BLYOJN0E
また虐殺と少年兵の繰り返しじゃね
0004<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:48:04.45ID:9RSTC5jh
支援しても無駄、の典型だったか
0005<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:48:50.86ID:zcro7NPX
★ポルポト★★ポルポト★★ポルポト★★ポルポト★★ポルポト★
0006<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:49:01.31ID:BLYOJN0E
植民地でむちゃくちゃしてきた欧州に責任取らそう
0007<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:49:46.58ID:9RSTC5jh
しかしアレだね、企業投資とか、民間利用して植民地支配完成させてんだねえ
0008<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:54:01.94ID:7PeJOtsZ
そりゃ発展途上国の政治家なんて多くがワイロ貰って私腹肥やしたいからなw

監視の目が五月蠅い日本と仲良くするより中国と仲良くしたがるだろ。
0009<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:55:02.04ID:AHdWJjJR
まあ、こういうのは中国に対して、仲良くしてくれなきゃもっと悪口を言いまくるぞっていう
ただ単なる牽制だからな
本気で何とかしようと思って言ってると思うとハシゴ外されるぞ
0010<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
垢版 |
2017/10/17(火) 06:55:48.80ID:7PeJOtsZ
>>6
カンボジアに関して言えばポルポト時代(共産党)が国を滅茶苦茶にしたと思うぞ?
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況