韓国の科学者が中生代白亜紀の北東アジアの火山運動と地質構造を説明する新しいモデルを出した。矛盾が多かった過去の分析モデルの限界を克服し韓半島(朝鮮半島)周辺地域の火山と地殻運動をさらに論理的に説明する道が開かれたという評価を受けている。

全南(チョンナム)大学のイ・チャンヨル教授と慶北(キョンブク)大学のユ・インチャン教授の共同研究チームは中生代白亜紀の韓半島の地殻下部から上がってきた熱源(マントルプルーム)が日本の南西地域に流入し、この地域で見つかる火山岩「アダカイト」が生成されたという新たな分析モデルを開発したと22日に発表した。

1億3500万〜6500万年前である中生代白亜紀には中国南部と韓半島南部、日本南西地域で広範囲な火山活動が起きた。中国北部と韓半島北部、モンゴル南部地方には先カンブリア紀に生成された古くなり安定した岩石地帯が広がっている。

だが既存の岩石学と地球化学研究ではこれと関連したさまざまな研究結果に矛盾が多かった。例えば日本南西地域の中生代白亜紀地層で発見されるアダカイトを説明する方法がなかった。アダカイトはマントルの中に引き込まれる地殻プレートが溶けてできたマグマで生成されるが、白亜紀の海洋プレートでは溶融が起きないためだ。

研究陣はスーパーコンピュータを活用して3次元コンピュータ数値モデルを開発した。これを基にアダカイトを作った熱源が韓半島を合わせた巨大な岩石圏(北中国地塊)東側下部から日本南西下部マントルに流入したという結果を得た。

イ・チャンヨル教授は「新しい分析モデルは白亜紀の北東アジア地域の多様な地質現象に対する統合的な解釈の枠組みになるだろう」と話した。

※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。

http://japanese.joins.com/article/663/234663.html