【北京=田中靖人】北京で18日から開かれていた中国共産党の第19回党大会は24日、閉幕式が行われた。今後5年間の新たな党指導層となる中央委員(約200人)と中央委員候補を選出するとともに、党規約改正案を採択。

習近平総書記(国家主席)が提起した「新時代の中国の特色ある社会主義思想」が習氏の名前を冠して盛り込まれた。

習氏は開幕日の政治報告で「習思想」を長期に渡り堅持すべき行動指針として提示。党規約の改正で、習氏の指導理念が「毛沢東思想」「●(=登におおざと)小平理論」と並び、習氏の名前を盛り込んだ文言で書き込まれるかが焦点となっていた。

人事では、中央委員のほか、中央規律検査委員も選出された。習氏の盟友として反腐敗闘争を主導した王岐山・中央規律検査委員会書記(69)は最高指導部の政治局常務委員を外れる見通しだが、中央委員を退任したかどうかも注目される。

新たな中央委員は25日、第1回総会(1中総会)を開く見通しで、習氏を総書記とする2期目の政治局常務委員らを正式に選出する。1中総会では、習氏が主席を務める軍の最高指導部、中央軍事委員会の副主席、委員も選出する。

http://www.sankei.com/world/news/171024/wor1710240031-n1.html


【中国共産党大会】王岐山氏ら5人の退任が確定

中国共産党の最高指導部を形成する党政治局常務委員7人のうち、習近平総書記(国家主席)と李克強首相を除く、王岐山党中央規律検査委書記(69)ら5人の退任が24日確定した。党大会で選出された新中央委員の名簿に名前がなかった。

習氏は、盟友の王氏の留任を望んだが、「68歳定年」を破ることへの反対意見を無視できなかった。

http://www.sankei.com/world/news/171024/wor1710240035-n1.html

http://www.sankei.com/images/news/171024/wor1710240031-p1.jpg
北京の人民大会堂で行われた、第19回中国共産党大会の閉幕式=24日(共同)

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http://www.sankei.com/world/news/171024/wor1710240003-n1.html