中国の建国記念日に当たる国慶節の連休中に日本を訪れた中国人観光客は、大いにショッピングを楽しんだようだ。爆買いは減ってきていると言われるが、中国人の消費意欲はまだとどまることを知らない。

中国メディアの今日頭条は19日、中国人は日本に押し寄せて大量に買い物をしており、日本に大きな経済効果をもたらしているのに、なぜ日本人は中国に良いイメージを抱かないのかと疑問を呈した。

記事は、大型連休を迎えるたびに購買意欲を持った中国人が各国を訪れ、世界の旅行市場や消費市場を拡大させていると指摘。それゆえに世界の主要な観光地では「中国人は歩く財布」と見なされていると誇らしげに主張する一方で、中国のネット上では日本を訪れる同胞に対して「海外かぶれ」、「売国奴」といった偏見や批判の声が高まっていると伝えた。

続けて、日本で販売されている商品のなかには中国製の商品があることを認めつつも、それはそれで「日本製と中国製を比較する楽しみがある」とし、また、団体ツアーで一斉に店に流れ込み、買い物をしまくるとさすがに疲労困ぱいとなるようだが、購入した荷物を抱えると満足感も同時に感じるものだと楽観的にとらえた。

また、ドラックストアでは「まるで安い野菜をたくさん買い込むかのように、日本の化粧品をカゴに詰め込んで、支払いのために列を作っている光景」も珍しいものではないとした。

一方で記事は、日本を訪れる中国人客が年々増加し、日本に莫大な経済的な恩恵をもたらしているはずなのに、日本人は中国に「良くない印象を抱いている」と主張。

言論NPOが2016年に行った「第12回日中共同世論調査」では、日本人の9割以上が中国に良くない印象を抱いていると回答したと伝え、「日本に大きな経済効果をもたらしているのに、なぜ日本人は中国に良いイメージを抱かないのか」と不満を呈した。

中国人客が日本に大きな経済効果をもたらしているのは事実だが、中国人が爆買いしても日本人の中国への感情が好転しないのは、日中関係そのものが冷え込んでいること、中国が東シナ海への進出を強化していること、近年は収まっているが、過去に発生した反日デモで日系車や日本企業が襲撃されたことなどが原因かもしれない。(編集担当:村山健二)

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