中国の航空会社が、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備に対する報復措置として中断していた韓国路線を再開するなど、報復とみられていた措置が少しずつ解除される兆候をみせています。

中国上海のLCC=格安航空会社の春秋航空は28日、今月31日から?波と済州路線の運行を再開する方針を明らかにしました。

また、同じくLCC の吉祥航空も、12月28日から上海と済州路線の運行を韓国側に申請し、韓国行き路線を再開する準備を進めています。

このほかにも、韓国への旅行商品の販売を中断していた中国河北省のある旅行会社が今月24日から、インターネットで韓国への団体旅行商品を7か月ぶりに販売しはじめました。

また、北京の韓国大使館が開いた中国の建国記念日「国慶節」行事に、去年は中国から主賓が一切出席しませんでしたが、ことしは、中国の外交部次官補が出席しました。

サードの韓国配備で韓中関係の冷え込みが1年近く続いてきましたが、2期目の最高指導部が発足した中国の習近平政権が、韓国との関係改善を模索しているのではないかとする見方が出ています。

http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_In_detail.htm?No=65585