北朝鮮に対する経済制裁と外交圧迫に多くの国が参加する中で、北朝鮮国内では「米国とそれに追従する一部の国」だけが参加していると説明されているようだ。10月24日に北部地域に住む取材協力者が伝えてきた。

この協力者は

「私は(アジアプレスから)送られるニュースを見て知っているが、ここでは米帝国主義者らが経済封鎖していると宣伝していて、世界の多くの国が経済制裁に参加しているなんて、まったく知らされていない」

と国内の状況について述べた。

北朝鮮の国営メディアを見ても、国連安保理の経済制裁を不当だとしながらも、「米国とその追随勢力による制裁」という表現で一貫しており、ロシアや中国、EUなど多数の国連加盟国が制裁を履行していることを伝えていない。

だが、貿易額の約90%を占める中国の制裁全面参加の衝撃は強く、庶民の間でも貴重な外貨収入源の石炭、鉄鉱石、海産物の輸出が禁止されたことが広く知られるようになった。(カン・ジゥォン)

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮国内に搬入して連絡を取り合っている。

http://www.asiapress.org/apn/author/north-korea/post-55945/

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