北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は7日、日本を非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

 論評は、日本の航空自衛隊の戦闘機と米国のB1戦略爆撃機が、九州周辺空域で共同訓練を行ったことや、静岡県で他国からミサイルが飛来することを想定した避難訓練が行われたことに対して、「不純な目的の下で計画的に行われた」と指摘した。

 つづけて、「今、朝鮮半島情勢は精神がまともでないトランプの無分別な反共和国制裁・圧迫と無謀な核戦争騒動によって厳しい局面に突っ走っている」と述べた。

 また、「日本の反動層がそれにあおり立てて自分の利益をむさぼろうとしている」とし、「米国の戦争ヒステリーに便乗してそれから漁夫の利を得ようとする島国一族の狡猾な術策の発露である」した。

 さらに、「日本の反動層がわれわれによる『脅威』について大げさにけん伝する裏面には、国民の間にわが共和国に対する憎悪の念を植えつけ、再侵略野望の実現に有利に使おうとする陰険な下心が潜んでいる」と非難した。

 その上で、「日本の反動層があえて、わが国家の尊厳を冒とくし、米国の侵略の突撃隊として乗り出すなら、わが軍隊と人民は世紀をまたいで打ち固めてきた憎悪と憤怒を爆発させて朝鮮民族にあらゆる不幸と苦痛を被らせた罪悪の代価を必ず払わせるであろう」と主張した。

2017.11.9
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/171109/soc1711090019-n1.html