産経新聞2017年11月26日 1時6分
http://news.livedoor.com/article/detail/13941415/

トランプ米大統領の訪韓、文在寅大統領による東南アジア歴訪と中国の習近平国家主席との首脳会談など、慌ただしく11月前半の外交日程が過ぎた韓国。

 トランプ氏の訪韓では、文大統領が晩餐(ばんさん)会に元慰安婦の女性をわざわざ招待し、“トランプ・元慰安婦の抱擁”まで実現。反米市民団体は反トランプのデモを展開するなど、官民それぞれが“韓国らしさ”を前面に出しきった。また、冷却状態だった中国をめぐっては、首脳会談を経て関係が復活したかのような安堵の半面、不安感も残っている。国内では連日のように、「政治的報復」との批判もよそに旧保守政権たたきが続く。韓国らしい1カ月が過ぎた今、また韓国らしい出来事が日々展開されている。(ソウル 名村隆寛)

韓国の思いを!

 この1カ月の間に何度も報じらたことなのだが、「歴史に残る出来事」であるから、もう一度、ソウルでの米韓首脳会談とその前後を振り返ってみる。

 「トランプ大統領の韓国滞在が1泊2日で、日本より1日少ない」という不満が渦巻いていた韓国では、日本を意識してか、訪日直後の国賓歓迎に相当な気合が入っていた。文大統領は史上初めて、直々に在韓米軍基地でトランプ氏を出迎え、“サプライズ(驚き)”を演出。晩餐会に元慰安婦の女性を招き、日米首脳会談を終えたばかりのトランプ氏や米側来賓に竹島(島根県隠岐の島町)の韓国名である独島(トクト)を冠した「独島エビ」を使った料理を出した。

 市民団体も左派右派それぞれが、派手に韓国らしさを発揮した。親米保守派はトランプ氏を乗せた車が通るソウル中心部で白昼、拡声器を使い派手に歓迎集会を開催。かと思えば、反米左派は晩餐会を終えたトランプ氏の車を待ち構え、道路にいろいろなものを投げつける始末。トランプ氏の車は迂回(うかい)を強いられた。

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