国連のフェルトマン事務次長は、北朝鮮の外務次官とピョンヤンで会談し、国連安全保障理事会による制裁決議などについて、意見を交わしたものと見られます。

北朝鮮の国営メディアによりますと、ピョンヤンを訪問している国連のフェルトマン事務次長は、6日、パク・ミョングク外務次官と会談しました。会談の詳しい内容は明らかになっていませんが国営メディアは、「わが国と国連事務局、国連機関の協力など、互いの関心事について意見が交わされた」と伝えています。

関係者によりますと、パク次官は北朝鮮外務省で経済関係を担当し、ことし5月には、パク次官の名前で国連安全保障理事会の制裁決議を非難する談話を発表していました。このため会談では、核・ミサイル開発をめぐって、強化されてきた安保理の制裁決議などについて意見を交わしたものと見られます。

フェルトマン事務次長はリ・ヨンホ外相とも会談する予定で、北朝鮮としては、核・ミサイル開発は「アメリカに対抗するための自衛的な措置だ」とする主張を強調し、「制裁は不当だ」などとアピールするものと見られます。

一方、北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が、北部のリャンガン(両江)道で新たに建設されたジャガイモの加工工場を視察したと、6日伝えました。

キム委員長は農場や工場など経済分野の視察を相次いで行っていて、制裁には屈しないという姿勢を強調する狙いがあると見られます。


12月6日 13時48分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171206/k10011248341000.html