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【中国】中国から流出する駐在員、流入の倍に…生活費の上昇や世界経済の潮流変化、そして絶望的な大気汚染も一因[02/11]
http://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1423646552/l50
> 事業拡大を進める多国籍企業や製造業者にとって、中国は長年、約束の地だった。人口10億人を超える中国市場を狙い、世界の企業は
>現地に大量の駐在員を派遣してきた。そんな時代は過ぎ去ってしまったのだろうか。

> 米引っ越し業者ユニグループ・リロケーションの最新調査によると、その答えは「イエス」のようだ。同社のデータによると、2014年に中国に
>着任した駐在員の数より、中国を離れた駐在員の方が2倍多い。

> この背景には、駐在員の任期切れがあるとユニグループは指摘する。中国への駐在期間はたいてい2、3年だ。だが、他にも理由はある。
>生活費の上昇、本国のオフィスに復帰したいという欲求、そして絶望的な大気汚染だ。北京の市長でさえ、これでは「住めない」と言った。

> 世界経済の潮流変化も一因だと同社は言う。2009年以降、中国の経済成長は鈍化している。多国籍企業の売り上げは落ち込み、
>中国での事業戦略の見直しを余儀なくされた企業もある。経済の減速を受けて、中国指導部は「ニューノーマル(新たな常態)」という
>言葉を使い始めた。

> 中国での製造コストや人件費が上昇するのに伴い、安い「草刈り場」を求めてマレーシアやベトナムに向かう企業もある、とユニグループ
>のアジア太平洋部門の責任者スティーブ・ルイス氏は指摘する。

> ユニグループの顧客の93%は多国籍企業だが、オンライン通販業者や国有の製造業者をはじめとする中国企業からの問い合わせも
>増えてきているという。

> ユニグループのリポートは中国指導部の締め付けが増している政治情勢や先行きの不透明さ、習近平国家主席の反腐敗運動に起因
>する事業の中断といったことには触れていないが、こうしたことも駐在員が中国を離れている原因だと指摘する声も出ている。 

> 中国を離れる人数が多いのは西側諸国の駐在員で、米国はそのなかでもトップだ。次にドイツ、シンガポール、フランスと続く。

> 米国は中国へ駐在員を派遣する企業が多い国としても依然としてトップだが、2014年の派遣人数は前年に比べ22%減った。ユニグループ
>のデータによると、2年連続で米国人の駐在員は着任数より離任数の方が多かった。

> 米国に次いで中国への駐在員派遣数が多いのは香港、オランダ、シンガポールで、銀行や接客、調剤といったサービス業の従業員が
>中心。

> また、アジア諸国で見た場合、駐在員の流出入の動向は中国の場合とは必ずしも一致しない。日本では2014年に流出した数の2倍の
>駐在員が流入している。シンガポールとマレーシアでは流出入の動向が前年とほぼ同じだった。

>ソース(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版) http://jp.wsj.com/articles/SB11815783148186973545804580453020018699184
>写真=調査によると、2014年に中国に着任した駐在員の数より、中国を離れた駐在員の方が2倍多かった(写真は、北京首都国際空港) Associated Press
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-GW769_150210_G_20150210025727.jpg