iza上海の水道水は、核施設が上流にある長江の水
2008/06/08 11:19
大地震のあった四川省の人口は、8700万人だ。四川省の旧省都で今は直轄市となっている重慶の人口は、3100万人だ。この2つをあわせると1億2000万人で、ほぼ日本の人口に匹敵する。
日本は四方八方を海に囲まれている。ところが四川省や重慶市は、まったく海に面していない。そして川も長江とその支流しか流れていない。ということは1億2000万人の生活排水のすべてが、長江に流されているのだ。
もちろん長江上流の省は、四川省ばかりではない。何億人もの人々の生活排水が、長江に流されている。
重慶市が大工業都市であることは知っていた。さらに今回の地震報道を通じ、四川省が、水爆の工場やら、中性子爆弾の研究所やら、原子力発電所などが点在する中国最大の核銀座であることも知った。
中性子爆弾の研究所から出る排水も水爆工場から出る排水もすべて長江に流されているのだ!上海といえば、北京とともに中国を代表する都市だ。金融・商業・工業においては、北京以上の都市だ。
上海は長江の河口に発達した都市だ。上海市民の水道水は100%長江の水からまかなわれている。上流に住む何億人もの人々の生活排水と工業排水を飲んでいるということだ。核関連施設から出ている排水も飲んでいるということだ。
上海の超高級レストランのフカヒレスープもスープの元は長江の水だ。
浄水処理されているので、何の問題もないと考える人は、おそらく中国にもいないだろう。
過去に深刻な放射能事故があり、放射性物質が川に落ちたものの、危険なので回収せず箝口令がひかれたという、核施設で働いていた従業員の証言もある。
中国はそういったことを公式に何も発表していない。だからそんなことはありえないという人も少しはいるだろう。またさもありなんと思う人も多かろう。