天皇の免訴に関して
マッカーサーの影響は極めて大きいが
それだけでもない
極東国際軍事裁判で判事だったレーリング判事(オランダ)は
天皇の戦争責任について

天皇、それは国家の象徴でした。日本人は天皇を日本の真髄と考えていました。
しかし、彼には何の権力もなかったのです。彼は立憲君主でした。
日本でどのように事態が処理されていたかをみれば、政府が戦争の決定を下したことは明らかです。
そしていったん政府が決定を下した後に、天皇は登場を要請され、同意を求められたのです。
彼にできたことはただそれだけでした。

天皇免訴の決定にあなたは同意しましたか――という質問には

もちろんしました。今でも考えは同じです。
裁判の後、歴史家の著述を読みましたから。私の受けた印象では、
多くの人々が天皇の役割を誤解していると思います。
彼らは日本政府の非常に複雑な構造を理解していませんでした。

と述べている