【北京時事】独高級乗用車のメルセデス・ベンツが写真共有サイト「インスタグラム」への投稿で、中国当局が敵視するチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の言葉を引用したことをめぐり、ベンツの中国販売会社が6日、中国版ツイッター「微博」を通じて謝罪した。
 中国では今年、自社サイトでチベットや台湾を独立した国のように扱っていた欧米企業が謝罪に追い込まれる例が相次いでいる。しかし、インスタグラムは当局の規制により閲覧できないはずで、その内容について謝罪するのは異例だ。
 7日付の中国紙・環球時報によると、問題となったベンツの投稿は、「あらゆる角度から状況を見れば、あなたはもっと開かれた視野を得るだろう」とのダライ・ラマの発言を車の写真と共に英文で掲載。中国人とみられるユーザーからの批判を受け、販売会社が「国民感情を傷つけたことを心よりおわびする」との謝罪文を発表した。(2018/02/07-17:59)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020700884&;g=int