http://www.sankei.com/smp/politics/news/180209/plt1802090022-s1.html

 冒頭、私から文(ムン)在(ジェ)寅(イン)大統領に対し、日韓合意の日本の立場について明確かつ詳細に伝えた。日韓合意は最終的かつ不可逆的に解決したとの合意であり、国と国との約束は2国関係の基盤だ。そして、未来志向の日韓関係を作りあげていかなければならないという認識を共有した。

 きょうからいよいよ(平昌)五輪が始まる。アジアで開催される五輪の成功に日本としても最大限協力したい。

 他方、この瞬間も北朝鮮は核・ミサイル計画を執拗(しつよう)に追求し、開発を続けている。この現実を国際社会は直視しなければならない。対話のための対話には意味がないことを、はっきりと文大統領に申し上げた。

 北朝鮮に政策を変更させ、北朝鮮の側から対話を求めてくるよう国連安全保障理事会の制裁決議を全ての加盟国が順守し、圧力を最大限まで高めていく必要がある。日米で完全に一致した確固たる方針を文大統領と改めて確認した。日韓米3国の強固な協力関係は決して揺らぐことがないことを、北朝鮮はしっかりと認識しなければならない。

 北朝鮮には拉致問題、核・ミサイル問題の解決に向けて具体的な行動を取るよう、引き続き、日韓米の緊密な連携の下に強く働きかけていきたい。