http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2018/02/09/0400000000AJP20180209005600882.HTML

【平昌聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と平昌冬季五輪の開会式に出席するため韓国を訪れた安倍晋三首相は9日午後、五輪会場近くの竜平リゾートで首脳会談を行った。文大統領は「心が通い合う真の友人になることを心から願う」として、「歴史を直視しながら総理と共に知恵と力を合わせ、両国の未来志向の協力を推進したい」と述べた。

 また、「シャトル外交を再開するなど、首脳レベルの緊密な意思疎通を強化したい」と呼びかけた。

 安倍首相の訪韓は韓中日の3カ国首脳会談が開かれた2015年11月以来で、文政権発足後は初めて。文大統領との会談は17年9月7日、ロシア・ウラジオストクで会って以来となる。首脳会談は3回目となる。

 文大統領が「歴史の直視」に言及したのは、前政権で交わされた旧日本軍の慰安婦問題を巡る日本との合意を認めない方針を示したことに日本政府が強く反発していることをけん制するメッセージとみられる。

 金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相(いずれも当時)が発表した「韓日共同宣言」が今年で20周年を迎えることにも触れ、「意味深い年を迎え、会談で虚心坦懐(たんかい)に意見交換し、未来志向の関係発展を推進するための強い基盤を築くことを望む」と強調した。

 北朝鮮問題については、「平昌五輪を機に、北の核問題を解決し、朝鮮半島の恒久的な平和定着に向けた糸口を見いだすために努力している」として、「(対北朝鮮で安倍首相が)多大な関心を示し、積極的に声援を送ってくれたことに感謝する」と述べた。

 文大統領は「平昌に続き、2020年に東京五輪、22年には北京五輪が開かれる」とし、「北東アジアで五輪が連続して開催されることには格別な意味があり、韓日中3カ国が五輪のために緊密に協力し、互いに助け合うことで両国関係の発展と3カ国の国民間の友好的な感情の広がりはもちろん、世界人類の平和・和合・共同繁栄に寄与できるよう緊密に協力していくことを希望する」と述べた。

 また、安倍首相の訪韓により、両国と国民間の交流を強化する流れができたとして感謝の意を示し、2年後の東京五輪の開催成功のために韓国政府も積極的に協力すると伝えた。

 これを受けて安倍首相は北朝鮮問題について韓日、韓日米の間で緊密な協力関係を再確認すると同時に、韓国と日本の未来志向的で新たな関係構築のために率直に意見交換したいと表明。平昌五輪の成功に協力するため、開会式に出席することにしたと伝えた。