鳩山、菅、野田と続いた民主党政権はこのとおりであった。いま振り返ってみると全く、ひどかった。何も決めないし、決められなかった。この様子を、かつての野田首相からとって“のだる”という流行語が若者の間で流行したものだ。
《第3の教訓は、年上の世代はいたずらに年下の世代にこびへつらってはならないということである。若い世代は、古い世代との厳しいたたかいと切磋琢磨のなかに初めて成長していくものである。古い世代がやたらに物わかりよくなり過ぎ、
若者にその厚い胸を貸し、鍛えてやることを忘れるとき、若者はひ弱な精神的「もやしっ子」になるほかない》
 「ゆとり教育」が大手を振ってまかり通った一時期があったが、その典型であった。
 《第4の教訓は、人間の幸福や不幸というものが、決して賃金の額や、年金の多少や、物質の豊富さなどによって計れるものではないという極当たり前のことである。欲望は際限なく広がり、とどまる所を知らないものである。
欲望の肥大化のサイクルから解放されて自由にならない限り、人間は常に不平不満の塊りとなり、欲求不満にさいなまされ続け、心の安らぎを得ることはないであろう》
 日本人の背骨がメルトダウンを始めるのは『日本の自殺』が出版された頃であったと思っている。その意味でも、この一冊はとても大切な一冊である。私は『日本の自殺』は、日本人が学ばないといけない聖書ではないかと思っている。

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