よりによって三島由紀夫をパクるとは… 韓国紙の嘆き節と模倣文化の病巣 (2/2ページ)
朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国に今度は盗作疑惑(ロイター)
2015.07.03http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150703/frn1507031140001-n2.htm
韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「『日本をまねたのではなく、技術をより深化させただけ』という釈明はどの分野でもよく使われる。
韓国では、政治家や大学教授ら有名人の盗作騒動は珍しくない。文学の世界でも同様のことが行われていたということだ」と指摘する。
 2006年には、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領時代の副首相が大学教授時代の論文盗作などの問題で辞任に追い込まれた。また、あるアンケートでは大学教授600人のうち8割以上が
「同僚の盗作行為を黙認する」との趣旨の回答をしたという。
 韓国国民にとって今回の騒動は、申氏が韓国を代表する人気作家であった上、書き写したのが三島作品だったことも、衝撃だったようだ。
 朝鮮日報の国際部長は先月26日(日本語版)のコラムで、三島の「憂国」について、「美学的な執着と屈折した右翼思想が一語一句に凝縮された作品」とし、「『まねるにしてもなぜ、
よりによってあの作家のあの作品なのか』ということから考えなければならない」と持論を展開。
 また、歴史的に韓国文化界は日本の作品を盗作、模倣してきたと述べ、1990年代から韓流ドラマや携帯電話などで日本をしのぐ成果を挙げたものの、「他人が真剣に悩んで生み出した結果物を恥じることなくまねる習慣、
問題が発生したら外国のシステムから拝借する習慣は大して変わらない。
『まじめな努力と蓄積』という一流の条件がまだ不十分」と斬り捨てた。国民的作家の盗作は、韓国社会の自省につながるのか