両親を連れて海外旅行に出かける韓国人の成人が増えており、その行き先で最も人気があるのは日本がダントツなのだという。

 2017年に日本を訪れた韓国人観光客は初めて700万人を超えて過去最多を記録しているが、親孝行を目的に大人数で訪日する傾向も垣間見える。米軍による高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に反発した中国が韓国に対し経済・文化面で報復措置を取ったために中国旅行の需要が日本に向かったとの指摘もあるが、日本食やアニメなど「韓国国内の日本ブーム」も背景にあるに違いない。

ベトナム、中国など2位以下を寄せ付けず

 韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)は3月21日、両親を連れて海外旅行に出かける韓国人の成人(満19歳以上)が徐々に増えていることが分かったと報じている。

 韓国の旅行大手ハナツアーのまとめとして伝えており、昨年1年間に海外パッケージツアーを利用した成人以上の韓国人とその親は27万4千人で、5年前(2012年)の14万3千人より91・5%も増加していたという。同社が扱うパッケージツアー全体に占める割合も12年の16・6%から昨年は18・6%へと毎年のように増加しているとしている。

 そして、その親子旅行の行き先で最も多かったのが「日本」だった。「親孝行旅行」のケースで日本は31%とダントツに多く、2位以下は、ベトナム(13・2%)、中国(8・9%)、タイ(8・3%)、欧州(7・7%)の順だった。

 親孝行目的で海外旅行が増えている傾向について、朝鮮日報の取材に対して漢陽大観光学部のイ・フン教授は「経済力がありエネルギーがあふれる『アクティブシニア』が、海外旅行に慣れている子供世代と一緒に旅行を楽しむというトレンドが生まれている」として、「テレビ番組などでも両親と子供で一緒に旅行するシーンが頻繁に見られるため流行になったとも考えられる」と指摘している。

 
訪中客が減っただけが理由じゃない

 聯合ニュース(日本語電子版)は先月、日本政府観光局のまとめとして、2017年に日本を訪れた韓国人観光客は初めて700万人を超えて過去最多を記録したと伝えた。訪日韓国人は714万200人で前年比40・3%増加。訪日客数では中国人(735万5800人)に次いで2番目に多く、増加率は最も大きかったという。

 日本を訪れる韓国人が増えているということは、両親を連れて大人数で日本旅行に出掛けるケースが増えているからだと言えるかもしれない。実際、大阪・ミナミなど日本の繁華街を歩くと、最近は韓国人とみられる親子連れもよく見かける。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)
http://www.sankei.com/smp/west/news/180323/wst1803230083-s1.html