https://www.jiji.com/jc/article?k=2018041201176

 【北京時事】中国海軍は12日、海南島沖の南シナ海で、中国初の空母「遼寧」を含む48隻の艦艇による「史上最大規模」の海上閲兵式を行った。習近平国家主席(中央軍事委員会主席)はミサイル駆逐艦「長沙」艦上で閲兵し、「新時代の党の強軍思想を貫徹し、世界一流の海軍建設に努力しなければならない」と演説した。
 閲兵式には、76機の戦闘機と約1万人が参加した。習氏は演説で「断固たる国家権益の防衛、世界と地域の平和安定への貢献」を求めた。
 海南島では11日に習氏が出席した国際会議「ボアオ・アジアフォーラム」が閉幕したばかり。内外の関心を集めた上で、習氏は軍事力を誇示し、南シナ海問題や貿易摩擦で対立する米トランプ政権を強くけん制した形だ。

 今回の海上閲兵は、旧ソ連製の船体を改修した遼寧が実戦能力を整えたとアピールし、国威を発揚する意図がうかがえる。国営中央テレビは12日夜、遼寧から艦載機が発艦する様子を伝えた。習指導部は複数の空母打撃群の運用を目指しており、初の国産空母が近く試験航海を行う見通しだ。(2018/04/12-21:36)