北朝鮮の国営メディアは、先月、
核実験場の閉鎖を公開するとして現地入りを認めた外国の報道機関の中に
日本メディアを含めなかったことについて、意図的に除外したことを明らかにしたうえで、
朝鮮半島情勢をめぐる日本政府の対応への不満をあらわにしています。

2日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、日本を非難する論評を掲載しました。

この中で、先月、
核実験場の閉鎖を公開するとして現地入りを認めた外国の報道機関の中に日本メディアを含めなかったことに触れ、
「『政治的なジェスチャー』というむだ口をたたく者どもを招く必要を感じなかった」として、
意図的に除外したことを明らかにしました。

また拉致問題を取り上げ、「すでに解決された問題」という従来の主張を強調し、
「日本が『拉致問題』に執着するのは、わが国の対外的なイメージに泥を塗る不純な下心というほかない」と主張しました。

論評では、北朝鮮への圧力を維持して非核化に向けた行動を引き出したい考えを示す安倍政権について
「わが国への対決と敵対の感情を露骨にしている」と批判していて、
今回の論評を通じて朝鮮半島情勢をめぐる日本政府の対応への不満をあらわにしています。

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180602/k10011462591000.html