一方、韓国はW杯直前のオーストリア合宿で高強度体力プログラムを実施した。スペイン出身のフィジカルコーチを迎えたが、大きな成果はなかった。8強入りしたスウェーデンは心理専門家ダニエル・エクバル氏を通じて「チームスピリット」を作った。韓国の選手はネット上の批判に苦しんだが、これに対応する心理専門家は一人もいなかった。ハン・ジュンヒ委員は「ロシアW杯では精巧な守備組織力を基礎に速くて効率的な逆襲が優れたチームが良い成績を残した。セットピースのようなチームプレーも重要なポイントになった。フィジカル、戦術、分析など分野別に高度な専門性を備えたコーチとスタッフが必要だ」と助言した。

「黄金世代」を前面に出して3位に入ったベルギーのように「革命的な変化」が必要だという指摘もある。ベルギーはユーロ2000で1次リーグ敗退を経験した後、2006年にユースシステムを全面改編した。すべてのユースチームは成人国家代表チームと同じ有機的な4−3−3フォーメーションを使い、8歳以下チームのリーグには成績表をなくし、勝利よりサッカー自体を楽しませた。そのように成長した選手がケビン・デ・ブライネ(27、マンチェスターシティ)、エデン・アザール(27、チェルシー)など20代半ばのスターだ。

しかし韓国サッカーは小中学校・高校で一貫性のない指導を受ける。戦術的、理論的な哲学を共有できない。若い選手が成長して代表チームに集まっても一時的な運営になるしかなく、1人依存度が高まるしかない構造だ。大韓サッカー協会レベルでのユース教育カリキュラムとマニュアル、プログラムの準備が避けられない。

李栄杓(イ・ヨンピョ)解説委員は「韓国サッカーが技術的に成長して戦術的に強くなるためには根本的な解決策がなければいけない。結局、ユースから政策的に育成しなければいけない」とし「韓国サッカーは革命的な変化が必要だ。いま革命してユースを教えればその選手たちが育つまで15年かかる。今しなければ100年、200年かかるかもしれない」と語った。