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京都府園部町(現在の南丹市)にあった野中邸の目の前で営業していた喫茶店「三洋苑」
野中氏は要職に在任している際も、基本的にほぼ毎週地元に戻り、朝はこの喫茶店でコーヒーを飲みながら、近所の人たちや、東京から来た記者と、にこやかに語り合った
三洋苑のマスター、黒木勝さんと雅子さん夫妻は、野中氏は喫茶店に来ている人の名前をすぐに憶え、やさしく語り掛け、心配りを欠かさなかったと思い出を語った
野中氏について「こんなにやさしい人はいない」の一言に尽きるという
そんな心優しい野中氏だが、政敵とは徹底的に闘う
自伝として最初に書いた本のタイトル「私は闘う」をとても気に入っていたくらい、闘いの人だった
そして闘いとは非情なものだ
ハト派で心優しいながらも、徹底的に闘う
必然的に敵も多くなる
しかし政治家には、この情と非情をあわせもち、うまく使い分けることが必要なのだろう
安倍首相も、情の人と言われる一方で、敵味方を峻別し、
政敵には容赦なく非情を持ってあたる所は、野中氏と共通するかもしれない
菅官房長官も情と非情の両面を使い分け、それが絶妙な官僚操縦術になっていると指摘される

こうした政治家の情と非情だが、秋の自民党総裁選挙に出馬する可能性のあるポスト安倍といわれる面々はどのくらい持ち合わせているか?
ネトウヨは考えて見たことがあるか?
九月の自民党総裁選はそうした人間力、政治家力が試される場でもあり、「豊かで平和な国」を維持するリーダーの資質が問われる場だといえる
野中広務イズムの継承者石破茂が総裁の座に座ることを切に願う