■陰謀論が飛び交う中の、中国のゲーム市場の悲哀
MONSTER HUNTER: WORLD Steam版Announcement trailer https://youtu.be/pp_wSIhdd2s

中国でも高い人気を誇る『モンスターハンター』シリーズの最新作『モンスターハンター:ワールド』は、世界一の人口を誇るこの国で厳しい挫折に直面している。
中国のインターネット関連業界の巨頭、テンセント(騰訊)が運営するゲーミングプラットフォーム「WeGame」に上陸したばかりの同作は、政府当局に「大量の報告」が寄せられたため、8月13日に販売停止となったのだ。

PC版『モンハン:ワールド』は、中国ではWeGame版とSteam版の両方がリリースされていた。海外でしばしば「中国版Steam」と呼ばれるWeGameは、テンセントが2017年9月にローンチした、まだ1歳にも満たない新しいサービスだ。
カプコンの『モンハン:ワールド』はWeGameの誕生以来、最大のビッグタイトルとして、熱烈な視線を集めた。予約受付開始から10日で、WeGame版『モンハン:ワールド』の予約数はすでに100万本を突破していた。
8月10日リリースのSteam版よりも2日早く、WeGame版は8月8日に配信がスタートしたが、わずか数日で販売停止を余儀なくされた。

テンセントによる公式の声明によると、WeGame版『モンハン:ワールド』は「一部のゲームコンテンツが法規要件を満たさない」として、「大量の報告」が政府の管理当局に送られた結果、本作に関する運営の許可が取り消され、「販売停止および整理・修正」の命令が下されたという。
具体的には8月13日8時(現地時間)から本作に関するあらゆるコンテンツの販売機能を閉鎖し、全ての購入者に対して30人民元(約500円)のクーポンを提供すると共に、8月20日8時までに払い戻しを申請した購入者に対しては全額返金を行う。
返品しないユーザーは現バージョンのゲームを継続してプレイできるが、今後の関連商品・サービスについては一切保証外となる。

絶大の人気を誇るAAAタイトルの販売停止を受け、中国のゲーム業界に激震が走った。テンセントおよびカプコンの株が急落しただけでなく、報告者の正体をめぐって中国人のゲーマーたちが白熱した議論を繰り広げている。
『モンハン:ワールド』を実際にプレイしているファンの間では、中国当局が主体的に本作を問題視したわけではなく、相当数の苦情による圧力で今回の処分を行ったという見解が圧倒的である。
実際、中国語でリリースされた『モンハン:ワールド』のSteam版およびPS4版は現在でも購入でき、また――14日に公開されたこのIGN Chinaの記事のように――中国のゲームメディアは13日以降も本作の攻略情報などを続々発信している。
テンセントが同様にカプコンから公式ライセンスを受けて運営している別のハンティングアクションのMMOタイトル『Monster Hunter Online』もWeGameストアで配信されており、「全て通常どおり」とのことだ。 

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