韓経:「未来の青写真」日本に任せたインドネシア…実行計画は韓国に「SOS」
2018年11月14日10時36分
[?韓国経済新聞/中央日報日本語版]

インドネシア政府は4月に「インドネシア産業4.0ロードマップ」を発表した。食品、自動車、電子、化学、繊維縫製の5つの重点産業とともにモノのインターネット(IoT)など第4次産業革命の核心分野を育成するという戦略だ。未来の青写真を描いたのはほかでもない日本の野村証券だ。またも「日本のテーブル」でインドネシアの未来が確定する刹那、反転が起きた。ジョコ大統領が韓国に「SOS」を要請したのだ。産業地図の設計は日本に任せたが実行計画は韓国が引き受けてほしいと助けを求めた。

難攻不落のように見えたインドネシアに最近韓国企業の進出が増加している。ロッテケミカルは先月工場竣工に向けたすべての許可手続きを完了し7年にわたる宿願を達成した。現代自動車の年産20万台規模の商用車工場建設も秒読みに入った。ジャカルタのコンサルティング企業は「鉱山を除いて何でも紹介してほしい」という韓国企業の注文に頭を痛めるほどだ。文在寅(ムン・ジェイン)政権が明らかにした新南方政策の「風」は「第2のベトナム」を探そうとする企業を人口世界4位の大国、インドネシアに吹き込んでいる。

◇韓国の圧縮成長モデルはASEANの「羨望」

インドネシアの自動車市場は日本の独擅場だ。トヨタなど日本車の市場シェアは97%に達する。1970年代初めに現地企業のアストラとの合弁で進出し約50年の歳月にわたって成し遂げた結果だ。民間だけではない。産業通商資源部関係者は「インドネシア産業省と国際会議をしたことがあるが、長官・次官を含め序列上位7人のうち4人が日本国費留学生出身なので驚いた」と話した。

しかしこうした気流が変わっている。インドネシア政府関係者は「人口4位の大国だが人口の半分は依然として農民。製造業基盤を構築しなくてはならないが、日本は物を売るだけで技術移転には消極的」と指摘した。

見よう見まねで先進技術を模倣し圧縮成長を達成した韓国の成長モデルはインドネシアなど東南アジア諸国連合(ASEAN)には羨望の対象だ。インドネシアに帰化した韓商で、インドネシア政府諮問官として働くハン・サンジェ会長は「技術とノウハウを移転し雇用を創出してほしいというのがインドネシア政府の一貫した要求だ」と話した。ジョコ大統領は日本の牙城を崩して中国の攻勢を止める「ナマズ」の役割を韓国に求めている。インドネシアは現代自動車がインドネシア国産車の「母」になることを期待する。

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