【ソウル時事】マレーシアで昨年2月に起きた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、正男氏の暗殺事件に関連し、中央日報など複数の韓国メディアは12日、北朝鮮当局がベトナム人女性を事件に巻き込んだことについて、ベトナム政府に対し非公式に謝罪したと報じた。

〔写真特集〕金正男氏殺害事件〜実行犯は女2人〜
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この事件では実行犯として、ベトナム人のドアン・ティ・フオン被告がインドネシア人の女とともにマレーシア当局に逮捕、起訴され、公判中。北朝鮮は正男氏の毒殺説を「根拠のない言い掛かり」と全面否定している。
 韓国メディアが外交消息筋の話として伝えたところでは、ベトナム政府は、正男氏の殺害事件以降、外交官を除き、北朝鮮籍の人物のビザ延長を拒否するなど圧力をかけ、公式謝罪を要求し、断交も辞さない方針も伝えた。
 しかし、北朝鮮側の「非公式謝罪」を受け、両国関係は修復に向かったという。消息筋は「公式謝罪すれば、暗殺を認めたことになるため、非公式な形にしたと理解している」と説明した。(2018/12/12-11:25)


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北朝鮮の金正男氏暗殺事件で公判中のベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(左)=6月27日、マレーシア・シャーアラム(AFP時事)