−−李明博政府がUAEから原発を受注して『有事の際、韓国軍がUAEを支援する』という非公開の覚書(MOU)を結んだことを現政権が『修正するべきだ』と言ってUAEと摩擦を起こしたことは言ったか。

「その言葉でほぼ間違いない。大韓民国が国益のために付随的に軍事協力を約束して問題なく履行してきたが、突然文在寅政府が余計な問題とみなして騒動を自招した」

−−その結果、任室長はもちろん、大統領までUAEに飛んで行ったということか。

「そうだ。その上、UAE実権者であるムハンマド・ビン・ザイド・アル・ナハヤン皇太子の来年初めの訪韓まで推進されているではないか。摩擦がどれほど深刻だったらこうなるのか。現政権のアマチュア理念外交がもたらした大惨事だ。過去に保守政府がやったことをすべて積弊として追い出した結果だ」

−−「金秉準非常対策委」が成し遂げた過程は。

「党内論争は多かったが、その人しか方法がなく敢行した。6回も議員総会を開いた末に非常対策委が発足した。金秉準委員長が起用されたのは党改革に対する意志がしっかりしていたからだ。私が『あなたの人生で最も大きな失敗になりうる』と言ったが躊躇(ちゅうちょ)する素振りは少しも見せなかった。文大統領支持率が80%を上回る時だったが、金秉準委員長は『国が片方だけに傾けば危険だ』として重責を進んで負った。文大統領をよく知っている人ということで選んだ側面もある。左派の目に見える右派の問題点を最もよく知っているのも彼ではないだろうか」

−−金秉準氏の他にも有望株はいたではないか。

「亜洲(アジュ)大学医大のイ・グクジョン教授を訪ねて行った。あまりにも切迫していたためだった。その人も快く会ってくれた。私が韓国党の代表的な『土の箸とスプーン』ではないか。中東で砂嵐を受けながら仕事をして学費を稼いだ事情に感動したようだった。だが、委員長の職は最後まで固辞した」

−−韓国党の未来はどう進むべきか。

「最も警戒するべきことは党の右傾化だ。極右勢力が主導する党だと見られれば未来はない。極右的主張も尊重するが、合理・実用的政党として位置づき、外縁を広めていかなければならない」