要約

−−それだけ民主党と政府が南北関係に力を注いでいるという傍証ではないか。

「そうだ。私が会った文在寅大統領の頭の中の国政は8割が北朝鮮で占められているようだ。8月16日と11月5日の二度、青瓦台で文大統領と会ったが、関心事がほとんどが北朝鮮だった。特に、板門店宣言批准同意に強く執着していた。会合が終わったのに、私をつかまえて繰り返し訴えていた。11月の会談では『金正恩(キム・ジョンウン)委員長は必ず約束守ります』と強調していた。金正恩にとても深い信頼を持っているようだった。私が『一方的な北朝鮮支持はダメだ』と言ったが、『韓米間で緊密に協力しながら進めている』と言って話題を変えた」

−−経済が厳しいことは取り上げたか。

「『非現実的な所得主導成長路線を廃棄せよ』と要求した。しかし、大統領には馬耳東風だった。『積弊清算という見せかけの下での政治報復を止めよ』とも迫ったが、やはり黙殺無返答だった」