【ソウル聯合ニュース】司法行政権の乱用疑惑を捜査している韓国検察が、李明博(イ・ミョンバク)政権で外交通商部(現・外交部)長官を務めた柳明桓(ユ・ミョンファン)氏を事情聴取したことが、13日までに分かった。

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柳明桓氏(資料写真)=(聯合ニュース)

検察によると、ソウル中央地検の捜査チームが先週、柳氏を非公開で呼び出し、日本による植民地時代に強制徴用された被害者らが日本企業を相手取り損害賠償を求めた訴訟に介入した疑惑について聴取した。

駐日大使も務めた柳氏は李政権の2008年から10年にかけて外交通商部長官を務めた後、11年に「金・張法律事務所」の顧問に就任。朴槿恵(パク・クネ)政権時の16年に当時の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と会い、強制徴用を巡る訴訟の進行を遅らせるための戦略を議論した疑いが持たれている。

 金・張法律事務所は強制徴用訴訟で三菱重工業や新日鉄住金など日本の被告企業の代理を務めた。

 大法院(最高裁)は当時、強制徴用訴訟の審理を先延ばしするため政府の意見書を受け取ろうとしたが、外交部が世論を意識して日本企業に有利な意見書の提出を先送りしている状況だった。訴訟の進行などを担当する大法院所属機関の法院行政処は、柳氏が尹氏と会い、意見書を早く提出するよう催促させたと検察は判断している。

 尹氏は13年に外交部長官に任命されるまで金・張法律事務所の顧問を務めた。

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聯合ニュース 2018.12.13 10:06