『慰安婦問題』を、日王の直接の謝罪を通じて解決する事を提案した文喜相(ムン・ヒサン)国会議長の発言が、日本ネチズンの熱い論争を呼んだ。

日本の建国記念日の休日である11日は、大部分の現地メディアが休んだ。 このために各メディアのインターネット版は普段よりも記事量が大幅に減り、12日の朝刊を製作するメディアも少なかった。

このような状況で文議長の発言関連記事は、最大のニュースポータルであるYahoo!の国内面で数多くのコメントを誘い出し、論争の種として浮上した。

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▲ 今年1月の初めに行われた新年を祝う行事に参加したアキヒト日王

毎日新聞の報道によれば、文議長は去る8日に報道されたブルームバーグ通信とのインタビューで、アキヒト日王が慰安婦被害者の手を取り、「 “本当に申し訳ない” と謝罪すれば、その一言で(慰安婦)問題は完全に解決されるだろう」と述べた。

これについて、フィリピンを訪問中だった日本のコノ・タロ(河野太カ)外相は10日、「(文議長は)発言には気を付けて欲しい」と一言投じた事を共同通信が報道して、議論を呼んだ事で波紋が広がった。

河野外相の発言を報じた共同通信のYahoo!ニュースの記事には11日の午後5時現在、文議長と韓国に向かって毒舌を浴びせる内容を中心に数千件のコメントが寄せられ、一部のコメントには数万人が『いいね(Yahoo!なので多分、“そう思う” )を押した。

コメントの中には、「(日本政府は)遺憾表明だけをせず、実力行使をしなければならない」、「テンノ・ヘイカ(天皇陛下・チョンワンペファ)に対する言及は、(日本の)逆鱗に触れた」、「気を付けて欲しいというレベルではない。大問題だ」というコメントがあった。

また、「今回発言はこれまでの事とは次元が違う。遺憾表明で終ったら日本は国ではない」とか、「無礼過ぎる言動」、「日本にサムライ精神がある事を期待する」など、過激な主張が多かった。

毎日新聞は、文議長の今回の発言は韓日間の和解を模索する中での発言と見られるが、日王の政治的利用を促すと受け取れる内容のため批判を招くと説明した。

日王は1868年の明治維新をきっかけに、最高権力者兼神的な存在として崇められたが、日本が太平洋戦争で敗戦国になった後、いわゆる『人間宣言』を通じて現実世界に降りた。

現行の日本憲法は日王の地位について、「日本の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権を持つ日本国民の総意に基ずく」と規定している。

また憲法改正、法律・条約などの公布、国会召集・衆議院解散、国務大臣(長官)任免、外国大使の信任状受付などの国政業務を内閣の助言と承認を受けて行使する事で、これ以外の国政に対しては権限を持つ事ができない事になっている。

しかし日本ではメディアでさえ、日王の実名を記述しないほどに地位が高い。来る4月30日に生前退位する明人日王を称する時は、単なる『テンノ・ヘイカ』または、『キンジョ(今上)テンノ』としている。

パク・セジン特派員

ソース:東京=聯合ニュース(韓国語)
https://www.yna.co.kr/view/AKR20190211148500073?input=1195m