日韓関係が悪化の一途を辿っている。韓国の国会議長は慰安婦問題に関して、天皇陛下の謝罪を求めた。文在寅(ムン・ジェイン)政権の韓国は、どこまで日本に敵対するつもりなのか。
(中略:文喜相(ムン・ヒサン)国会議長発言と日本の反応)

逃げられなくなった文氏は12日、訪問中の米国で「謝罪するような事案ではない」と語り、謝罪を拒否する。そのうえで「(日韓の)合意書が数十個あったところで、どうするのか。被害者の最後の許しがあるまで謝罪しろということだ」と完全に開き直った。

このあたりは、いかにも韓国という国らしい。自分の旗色が悪くなって、とりあえず発言を否定してみたが、嘘がバレてしまうと、逆に開き直って居丈高になった。それにしても「最後の許しがあるまで謝罪しろ」という台詞には、驚くほかない。この発言は記憶するに値する。

そんなことを言い出したら、そもそも外交交渉は成り立たない。いくら合意しても、後で「それでは足りない。永遠に謝れ」と言い出すに決まっているからだ。国会議長の要職にある人物が平然とこんな発言をするあたりに、いまの韓国という国の本質がよく表れている。

安倍首相は13日の衆院予算委員会でも「多くの国民が驚き、怒りを感じている。はなはだしく不適切だ」と語った。先の自衛隊哨戒機に対するレーダー照射事件といい、今回の国会議長発言といい、文政権の韓国はほとんど近代国家の体をなしていないも同然だ。

それは暴走なのか、それとも意図した反日行動の一環なのか。私は「文政権が意図した反日行動を続けた結果、冷静であるべき国会議長までが暴走してしまった」とみる。文政権の下では「反日なら何を言っても許される」状態なのだ。
(中略)

これ(慰安婦財団解散など昨年秋以来の反日行動)は偶然ではない。

個々の事件を文大統領がどこまで差配していたかどうかは別にして、国会議長を含めて当事者たちは「反日行動が政権の最高意思」であることを十分承知したうえで、行動しているとみるべきだ。それほど、政権の意思は国の隅々にまで浸透している。

いまや、大法院院長(最高裁長官)までが「徴用工訴訟を意図的に遅らせた」という理由で逮捕されてしまうくらいである。文政権が目指しているのは「国家改造」、もっとわかりやすく言えば「左翼革命」といって間違いない。

もう何が起きても不思議ではない

日本には、これまでの惰性で、韓国があたかも「自由と民主主義の国」であるかのような誤解が残っている。そうではなく、文政権は着々と強権的に左翼革命を進行させている。その一環として「同胞である北朝鮮」に対立する日本を敵と位置づけているのだ。

そう考えれば、日本の排他的経済水域(EEZ)で、国旗も上げずに北朝鮮の漁船となにやら「密会(?)」していた韓国駆逐艦が日本の自衛隊哨戒機に発見され、大慌てで火器管制レーダーを照射して追い払おうとした理由も理解できる。

多くの専門家が「あれは遭難救助ではない。何かの取引あるいは韓国艦による拿捕、ないし密会だ」と指摘している。朝鮮半島は全体が「ブラックボックス」と化してきた。もはや、何が起きても不思議ではない。日本は「次」に備えて警戒を強める必要がある。

長谷川 幸洋
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ソース:現代ビジネス<ブラックボックス化する韓国・文政権は、一体何を目指しているのか>
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59896