桜は自家不和合性といって一本の樹から繁殖しにくいので同種類で増やすには2本いる
古文書や絵日記に描かれてる花見は梅だが
侍の間では、ためらわずに一気に散る桜が自分達の生き様と重ね合わせて人気があった
鎌倉時代になり武士が政権を握ると、一番の権力者の好きな花だから一般人にも広がり好きになった
でも、自然に生えてる桜は花と同時に葉が出たり、小さなつぼみがしぼんでから大きな花が咲いたり
全面桜色にならないため、江戸時代の中期・後期に、花粉が飛ばないほど離れてる地域のものを掛け合わせて
300種の新種を作った。その1本が咲いて散った時、これだー!となり当時すでに千本桜で有名だった吉野山と
それが制作された植木職人の集まってる江戸の染井という地域名を合わせてソメイヨシノと名づけたが
どう配合したかハッキリしないため、自家不和合性のために増やせない
そこで新芽の枝が出たやわらかい時に切り取り、土台になる別の桜を幹の根元で同じ形に切って
繋ぎ合わせてしばらく固定すると一本の樹になる接木という方法でどんどん増やした
だからソメイヨシノは1本の樹を分割したクローン桜と言われる
桜前線が成立するのも遺伝子が同じ1本の樹だから個体差がなく、1本を見て満開なら周りも全部満開になるから
だから愛するようになった背景は戦争なんかより全然前の話