外交消息筋「康京和外相、ハリス米大使に韓国メディアの報道内容不満吐露」

 韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官が先日、ハリー・ハリス駐韓米国大使に会った際、「韓米協調亀裂」を懸念する韓国メディアの報道に直接言及し、「困惑するし、息苦しい」という趣旨の心境を吐露していたことが25日に分かった。ソウルの外交消息筋は同日、「康京和長官は先日のハリス大使との会談の場で、ベトナム・ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談決裂以降、韓米協調亀裂を懸念する韓国メディアの報道を問題だと指摘し、息苦しさを告白した」と語った。この消息筋は「韓国メディアの報道で韓米協調問題を批判した公務員と推定される人物を(韓国政府が)探し出そうとしているという言及もあった」と言った。

 韓国政府はこれまで、米朝の非核化交渉の過程で「韓米協調」に対し懸念が取りざたされるたび、「両国の協調は堅固だ」という立場を繰り返してきた。しかし、韓国大統領府が楽観していたのにもかかわらず、先月のハノイ米朝首脳会談は決裂し、米国が北朝鮮に要求していた「寧辺+α(プラス・アルファ)」の正確な内容を韓国外交部が把握するのに数日かかるなど異常な兆候があったことから、韓米両国で「協調亀裂」報道が相次いだ。

 康京和長官は先週、国会南北経済協力特別委員会に出席して、「韓米協調に問題があるという指摘は杞憂(きゆう)」と述べつつも、「同盟だからといって、(韓米間に)意見の違いがないとは申し上げない」とも言った。ある消息筋は「これといった突破口がない康京和長官がハリス大使に事実上『直訴した』のは、米国側に対して『韓米協調は堅固だ、と頻繁に言ってほしい』という意味もあるのではないか」と語った。韓国外交部は現在、康京和長官とマイク・ポンペオ米国務長官の会談実現に向けて推進している。早ければ29日(現地時間)に米ニューヨークで行われる「国連平和維持閣僚級カンファレンス」をきっかけに会う可能性もあることが分かった。韓国外交部関係者は「まだ決まっていることはないが、あらゆる可能性についてオープンにし、なるべく早く会談を行えるよう日程を調整しているところだ」と述べた。

安俊勇(アン・ジュンヨン)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/03/26 09:07

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