戦後、米軍占領下の日本でも、一般女性への性的被害を食い止める防波堤として、
政府の管理・監督する『特殊慰安施設協会』(RAA)が立ち上げられた。
しかし、ルーズベルト元大統領夫人の反対や性病の蔓延を理由に、わずか数カ月で廃止。
それ以降、外国の軍人に、日本は国策として女性を差し出すようなマネはしていない。
実際のところ、韓国の方こそ、看過できない慰安婦問題を抱えているのではないのか。

国際政治学者の中西輝政京都大学名誉教授は、

「朴槿恵大統領は、自分の父親が慰安所の管理者だった事実をひた隠しにしながら、執拗に日本叩きを繰り返した。
偽善としか言いようのないダブルスタンダードな政治姿勢を、日本政府は公の場で追及すべきです」

日本的な悪しき態度であるだんまりが、国際社会での地位低下を招いているのは間違いない。

さらに、何かにつけて朴槿恵大統領が口にする“正しい歴史認識”という言葉に対し、疑問を呈するのは哲学者の適菜収氏だ。

「歴史の持つ性質を真に理解していれば軽々しくそんな言葉を言えないはずです。
常に、歴史とは社会的状況や時代から逃れられない存在。なので、一方的に歴史認識を押し付けるのは、あまりに浅薄です。
ましてや、歴史学の門外漢である政治家ならば、なおさら謙虚かつ慎重な判断に基づき、歴史を語らねばなりません」

安易に歴史認識を振りかざして相手を非難すれば、いずれ歴史に復讐されることになるのだ。(終わり)
※「週刊新潮」2013年11月28日号