→フロリダ州の別荘に侵入しシークレットサービスに虚偽の説明か

→携帯電話4台やマルウエアが入ったUSBメモリーを所持

中国の2つの旅券を所持した女性が3月30日に米フロリダ州パームビーチにあるトランプ米大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」に不法侵入し、警備に当たっていたシークレットサービスにうそをついたとして逮捕・起訴された。

  シークレットサービスの宣誓供述書によると、ユージン・チャンと名乗る女は携帯電話4台とノート型パソコン1台、外付けハードディスクドライブのほかマルウエアが入ったUSBメモリーも所持していた。

  チャン被告は4月1日に連邦地裁に出廷したことが、同地裁の電子データに示されている。ウィリアム・マシューマン判事は8日に保釈聴聞会、1週間後に罪状認否手続きをそれぞれ予定しており、被告は引き続き勾留されている。

  シークレットサービスの特別捜査官サミュエル・イバノビッチ氏が提出した宣誓供述書によれば、制限区域に入ったチャン被告は最初に会った警護官にプールに向かうと伝えて身分証明書として旅券を提示。その後、ゴルフカートの駐車係に行先を伝えることができず、受付に連れていかれた同被告は、国連の中国系米国人の団体のイベントに来たと説明。しかし、そうした予定がなかったことから、受付担当者がイバノビッチ氏に知らせて逮捕となった。その後被告は警護官らに、友人にマール・ア・ラーゴに行ってトランプ一族メンバーと米中経済関係について話すよう指示されたと供述したという。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-03/PPD8A06S972I01
ブルームバーグ 2019年4月3日 14:10 JST