WSJ紙、軍事活動の可能性に言及

 北朝鮮の違法な洋上積み替え活動、いわゆる「瀬取り」を監視している米海軍の艦艇が、北朝鮮の核を巡る外交が失敗した場合「ほかの役割」に変わることもあり得ると、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が14日(現地時間)に報じた。WSJ紙は同日、東シナ海での監視活動へ最近投入された米海軍のイージス駆逐艦「ミリアス」(DDG69)同行取材記を掲載し、先端情報アセット(資産)を動員して北朝鮮の瀬取りを監視している現場の模様を伝えた。WSJ紙によると、先月30日に長崎県佐世保基地を出港したミリアスは、米海軍のP8「ポセイドン」哨戒機から情報を得て、瀬取りが疑われる北朝鮮船「クムウンサン」号を追跡した、クムウンサン号は先月、国連安保理傘下の北朝鮮制裁委員会の年次報告書で、瀬取りのため主に活用されている船舶6隻のうちの1隻として名前が挙がった。ミリアスは瀬取りが疑われる現場に出動し、モンゴル船籍のタンカーや中国の国旗を掲げた船、第三国の船も確認した。

 WSJ紙は、瀬取り監視活動を伝えつつ「外交を通した解決法が失敗したら、ミリアスの役割が大きく変わることもあり得る」とした。ミリアスはトマホーク巡航ミサイルをはじめ最新型の兵器システムを備えており、北朝鮮の弾道ミサイルを撃墜できるミサイル迎撃システムもある。必要なときは軍事行動の役割を受け持つこともあり得る、という意味だ。

ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/16/2019041680035.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/04/16 10:00