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▲ 極右志向の日本の作家、百田尚樹(63歳)
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極右志向の日本の作家、百田尚樹(63歳)が書いた日本史の本が爆発的な販売部数を記録している中、この本を巡って誤った歴史観、不合理な歴史叙述、無断盗作など様々な論争が起きている。百田は、「韓国の慰安婦は捏造されたもの」と発言するなど、日本の嫌韓ムード作りを率先する代表的な極右である。

22日の朝日新聞によれば、百田が昨年11月に出版した『日本国記(幻冬舎)』は現在、合計65万部売れている。今年の3月まで、月刊ベストセラーの『トップ10』を粘り強く維持した。古代から現代までの日本の歴史を極右派の視点で整理したもので、『教科書では学べない日本通史』という広告コピー掲げて高い人気を集めた。『歴史に興味がない人にも、日本の過去と現在を容易に理解できるよう記述されている』などの書評が出た。朝日新聞は、日本の歴史を分かりやすい文章で読みたいという欲求が広がっている状況で、この本がある程度それに応じたからであると人気の背景を説明した。

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▲ 極右志向の日本の作家、百田尚樹が書いた『日本国記』

しかし、明らかな歴史的事実である1937年の中国の南京大虐殺について、「発生しなかったと考えるのが極めて自然である」と記述するなど、右翼の立場から見た歴史修正主義の叙述に対し、日本国内でもかなりの反発が起きた。歴史学者の呉座勇一は朝日新聞のコラムで、作家本人の考えを歴史学会の通説であるかのように扱ったと批判した。

無断盗作疑惑も提起された。他の歴史書籍やインターネット百科事典『Wikipedia』の叙述とほぼ同じ文章が点在しているが、引用元を明記していない。史実と叙述の信頼性に問題があるケースも点在した。特に正式改訂版を出さずに増刷(追加印刷)だけをして、盗みを働くかのように密かに内容を変えて挿入した事例も判明した。朝日新聞は、「初版1刷と6刷を比較すると、全体509ページのうち少なくとも16か所で文章が修正(単なる誤字脱字を省く)された」と説明した。

歴史書籍を数多く出版する有志舎の永滝稔社長はこれに関連して、「歴史書籍では異例なこと」と朝日新聞に述べた。彼は、「誤字脱字を直す程度なら増刷しながらいくらでも可能だが、ここまで内容と引用元を修正する場合、公式に改訂版を出すのが原則」と言いながら、「厳しく言えば引用上の間違いは捏造に当たるため、場合によっては本の絶版も可能な状況」と述べた。

このような議論を予想していたのか、幻冬舎はこの本の図書コードを『日本史』ではなく『日本文学、評論、随筆、その他』に分類する便法を使った。歴史を扱った本でも文学や随筆などに分類されれば、歴史書的水準の厳密さは要求されないというのが出版界の一般的な雰囲気だからである。百田は朝日新聞の取材に対し、「日本に歴史書が山のように出ているが、参考文献リストを載せている本はあまりない。なぜ私にだけこのように執拗に攻撃するのか分からない」と述べた。

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▲ 極右性向の日本の作家、百田尚樹が書いた『今こそ、韓国に謝ろう!』

日本放送協会(NHK)の経営委員だった百田はこれまで、「日本人は歴史的にたった一度も民間人を虐殺した事がない」、「韓国の慰安婦や中国の南京大虐殺は両国が捏造したもので、実際には起きていない」と言うなど、ハゲしい表現を使った妄言を頻繁にしている。

2017年6月に出版した『今こそ、韓国に謝ろう!』という本では、過去の日本の韓半島(朝鮮半島)殖民地支配について、「勝手に近代医療技術を朝鮮に伝えて平均寿命を伸ばしてゴメンナサイ」、「勝手にたくさん学校を建てて教育してゴメンナサイ」など、揶揄した態度で美化して反発を招いた。先月には日本の電車内のハングル案内表記に関連して、「吐き気がする」、「電車に乗っている乗客のうち韓国人旅行客が何パーセントいるんだ。私の感覚では1%にも満たない。それなのに駅の電光掲示板の表示時間を30%も奪われるのはたまらない」など、嫌韓コメントをTwitterに投稿した。

ソース:NAVER/ソウル新聞(韓国語)
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&;mid=sec&sid1=104&oid=081&aid=0003000918