【バンコク時事】タイ憲法裁判所は23日、反軍事政権を掲げ、民政移管に向けた3月の総選挙で躍進した新未来党のタナトーン党首について、選挙関連法に違反した疑いがあるとして、当選を無効とするかどうか審理することを決めた。これに伴い、タナトーン氏は24日の国会招集を前に、議員資格を停止された。

総選挙で第3党となった新未来党は、タクシン元首相派のタイ貢献党と反軍政勢力の中核を担う。若者から幅広い支持を得るタナトーン氏は、反軍政勢力の象徴的人物。当選無効となれば、次期政権をめぐって親軍政勢力と争う反軍政勢力にとり、大きな痛手となる。
 タナトーン氏は比例代表名簿1位で当選した。しかし、選挙管理委員会は法律に反してメディア関連企業株を所有したまま立候補したとして、当選の無効を憲法裁に申し立てた。タナトーン氏は記者団に「憲法裁の決定は納得できない」と批判。「選管の申し立てが政治的動機に基づいていないか調べたい」と語った。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019052301243&;g=int
時事ドットコム 2019年05月23日22時39分

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タイのタナトーン新未来党党首=3月27日、バンコク(AFP時事)