新潟市と交流協定を結んでいる蔚山(ウルサン)市との少年サッカー親善試合が26日、新潟市陸上競技場(同市中央区)で行われた。試合直前に急きょ、報道陣への公開は「不可」となった。日韓関係が悪化している中、子どもを引率してきた蔚山の関係者の要請に基づく対応という。

 2000年から行っているサッカー交流は、会場は隔年で相互に担当し、今年は新潟市の番だった。

 新潟市は24日、交流の様子をPRしようと報道各社に取材依頼の文書を出していた。しかし、26日午前10時の試合開始に合わせて報道陣が集まっていたが、突然「非公開」になった。

 蔚山市サッカー協会の関係者が「親善試合が報道されると(引率者らが)母国で批判されかねない」と危惧し、新潟側に急きょ頼み込んだのが理由という。

 新潟市サッカー協会の五十嵐治会長(73)は「世の中のことは、子どもたちには全く関係がないことだ」と、日韓関係の悪化を残念がる。ただ、この日の試合は「サッカーが好きで集まっており、楽しくできた」と安堵(あんど)の表情を見せた。蔚山の一行は新潟市内を観光した後、28日に帰国する予定だ。

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190727485388.html
新潟日報モア 2019/07/27 15:05