(動画=YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=DeqlO_x4FMw

<イ・チュンホ解説委員>

韓日関係の転換点(ターニングポイント)となる重大事案が今日、日本の閣僚会議で決まります。戦略物資審査優待国、いわゆるホワイトリストから韓国を除外する措置です。両国の外交長官(外相)談判も決裂しただけに、強行する可能性が高くなりました。ホワイトリスト除外国は安全保障上信頼する事ができない国で、韓国を友邦と認めないという意味に受け止められます。輸出規制で両国が鋭く対立する状況で、ホワイトリストからの除外は韓日関係を破局に追い込むでしょう。

日本政府のホワイトリストは米国やヨーロッパなど27か国で、アジアでは韓国だけです。 ホワイトリストから排除された場合、輸入で影響を受ける戦略物資は1000品目余りであると把握されています。 電子、機械、化学など様々な分野が含まれていて、半導体材料の輸出規制よりもはるかに広範囲な報復措置です。日本がホワイトリスト排除を強行した場合、我が政府も対抗せざるを得ません。政府はすでに段階別対応のシナリオまで準備しています。韓日軍事情報保護協定の中断も検討されています。同時に我が国民の反日感情もさらに高くなり、日本商品の不買運動も加速するでしょう。日本の観光など民間分野の交流はさらに冷え込むでしょう。韓日関係が国交正常化以降、最悪の局面に突き進む事になるのです。日本も大きな被害と打撃を受けるでしょう。両国どちらかの一方的な優位ではなく、相互補完的に密接に絡み合っているからです。実際に韓国人の訪問が減って日本の観光産業が被害を受けていて、韓国と取り引きをする日本企業の損失が表面化されています。安倍政権の無理手(ムリス=強引な手法)に日本国内でも批判世論が出ている理由です。国際世論も日本に冷ややかです。これまで韓日の対立に距離を置いていた米政府は、ホワイトリスト排除の中断などを促して仲裁に乗り出しました。韓米日外交長官会談も今日、タイで開かれる予定です。

先端技術を武器に、韓国を屈服させようとする安倍政権の無謀な試みは決して成功しません。日本政府は名分も実益もないホワイトリスト排除の方針を直ちに撤回しなければなりません。自由貿易を外交報復の手段に振り回す政略的発想は、韓日関係に取り返しのつかない後遺症を残すでしょう。ニュース解説でした。

ソース:KBS(韓国語)
http://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=4254851&;ref=A