国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長は12日、2020年東京パラリンピックのメダルデザインが旭日旗きょくじつきを連想させると韓国の大韓障害者体育会が指摘したことについて「全く問題ない。日本文化の要素を扇のイメージで反映したもの」と述べた。

 パーソンズ会長は、同日、都内で開かれた各国・地域のパラリンピック委員会代表が集まる選手団長セミナーで韓国側が懸念を表明したことを明かした上で、「デザインを見直すよう大会組織委員会に指示するつもりはない」と話した。

 会場内での旭日旗の使用禁止も韓国側に求められたが「大会とは無関係」と要請に応じない考えを示した。

 旭日旗を巡っては、橋本五輪相も12日の就任記者会見で、韓国が国際オリンピック委員会(IOC)に使用禁止を要請したことに対し「旭日旗が政治的な意味の宣伝になるかに関しては、決してそういうものではない」と反論。パラリンピックのメダルについても「心を一つにするというコンセプトが詰まっているデザイン。(旭日旗と)一緒にするのはどうかなと思う」と不快感を示した。

 組織委の布村幸彦副事務総長も「デザインが旭日旗を連想するという指摘は全く当たらない」と話した。

https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20190912-OYT1T50242/
讀賣新聞 2019/09/12 19:19