中国の王毅外相は27日、国連総会で演説し、保護貿易主義が世界をリセッション(景気後退)に陥れる恐れがあると警告し、トランプ米大統領の通商政策に反論した。米中両国の貿易交渉担当者は10月のワシントンでの会談に備えている。

  同相は「関税や貿易紛争の挑発」が世界の工業・サプライチェーンを混乱させ、「世界の経済や貿易の秩序」を損なう可能性があると述べた。トランプ大統領も国連演説で中国の貿易慣行を批判していた。
  
  同相はまた、「中国が脅しで萎縮したり、圧力に屈したりすることは決してないだろう」とし、「壁を作ることは世界の問題を解決せず、自国の問題で他国を非難することは奏功しない」と語った。

  王外相は「経済や貿易の摩擦と相違に関しては、中国は冷静で合理的、協力的な態度で解決することにコミットし、最大限の忍耐と善意を示す用意がある」と発言した。

  同時に「相手側が不誠実に行動し、交渉で平等やルールへの尊敬を示さなければ、われわれは自国の正当な権利と利益を守るために必要な対応をせざるを得ないだろう」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-28/PYINBH6KLVR401?srnd=cojp-v2
ブルームバーグ 2019年9月28日 10:01 JST 更新日時 2019年9月28日 15:36 JST